77年前の6月28日、福井県嶺北地方を中心に甚大な被害を及ぼした福井地震。福井テレビでは県民に福井地震について知っているか街頭インタビューを行いました。
 
【県民の声】
Q.福井地震を知っていますか―
「知っている。私はまだ生まれていなかったが、(親から)縦揺れがひどくて立っていられなかったと聞いた」(母や祖母らが被災した女性)
「(川へ)泳ぎに行って竹やぶで着替えて帰ろうとしたとき、地震が来て竹につかまっていた。家に帰ったら土間で水が噴き上がっていた」(中学3年の時に被災した91歳男性)
「地震があった事を知っているだけ。授業で先生から聞いたぐらい」(大学生)
   
1948年(昭和23年)6月28日、戦後間もない福井を襲ったマグニチュード7.1の直下型地震。戦後の日本で最も甚大な地震災害の一つで、死者3769人、全壊家屋3万4000棟と、福井市を中心に壊滅的な被害をもたらしました。
 
戦災からいち早く立ち直った直後、市内の織物倉庫は3日間にわたり燃え続けました。
  
県庁を前はじめ、市内数カ所に設けられた応急治療所には負傷者が次々に運び込まれました。廃墟と化した街で市民が続く余震と暑さの中で一夜を明かす様子も。
 
被害は福井市中心部だけでなく、福井平野一帯の広い範囲に及びました。
 
人命はもとより、交通インフラや産業、農業にも甚大なダメージを与えた福井地震。地震の翌月には豪雨災害にも見舞われるなど、震災、火災、水害が重なった複合的な災害でした。
 
また、福井地震を受け、気象庁が震度階級に「震度7」を新設するなど、日本の防災政策の歴史的な転機ともなりました。
  
※西暦の表記に誤りがあり、訂正しました(27日午後11時30分)

福井テレビ
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