国は6月から「職場」でも熱中症対策を行うよう義務化しました。企業はさまざまな形で取り組みを進めています。
電子部品の開発や製造などを行う「仙台村田製作所」です。工場の現場監督などが参加して熱中症対策の研修会が開かれました。
厚生労働省によりますと、去年は全国で1257人が職場で熱中症になり、このうち31人が亡くなっています。外で作業することが多い建設業のほか、工場で働く製造業でも熱中症のリスクが高いそうです。
仙台村田製作所のスタッフ
「屋内で活動しているので、熱中症をあまり重要視していなかった」
「工場では瞬間的に体温が上がる可能性はゼロではないので、気にすることは気にして、みんなの声を聞いてやりたい」
仙台村田製作所事務課 高橋孝喜さん
「こちらが作業する人たち向けの、飲料が入る冷蔵庫になります」
こうしたなか国は6月から「職場での熱中症対策」を義務化。
仙台村田製作所ではスポーツドリンクを常に用意しているほか、外で作業にあたるスタッフには、体に風を送る「空調服」を支給。
また、熱中症の危険度が一目で分かる計測器を身に付けるなどの対策を行っています。
仙台村田製作所事務課 高橋孝喜さん
「装備のおかげで、熱中症の心配もなくなってきているので、集中して仕事に専念できる」
さまざまな形で職場でも熱中症への備えが進んでいます。