去年3月、富山市で「飲酒運転」の車にはねられ女性が亡くなった事故で、より刑の重い「危険運転致死罪」で起訴するよう求めている遺族は、新たに車のフロントガラスの半分が雪で覆われた状態で運転していたとする意見書を富山地方検察庁に提出しました。

23日、富山地方検察庁に意見書と署名を提出したのは、事故で亡くなった井野真寿美さんの遺族ら3人です。

伊野さんは去年3月21日の未明、富山市総曲輪の国道で横断歩道を渡っていたところ、酒を飲んで車を運転し一方通行を逆走してきた当時42歳の男にはねられ、死亡したもので過失運転致死などの疑いで書類送検されました。
遺族は、これまでより刑の重い危険運転致死罪での起訴を求め署名を提出していました。

23日新たに提出された意見書では、飲酒運転による死傷事故以外に、車のフロントガラスの下半分が雪で覆われた状態の盲目運転であったことなど、4つの類型による危険運転致死罪の起訴を求めています。

遺族や弁護士は、署名の結果も含めて厳正な精査をしてほしいと訴えていました。

*遺族 中田康介さん
「最愛の母を亡くして過失という状態で許されるわけがない。しっかりと危険運転致死罪で起訴してほしい」