富山vs北九州、回転寿司で"ご当地寿司対決"が熱い!

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富山県と福岡県北九州市が「寿司」を軸にしたブランディングで火花を散らしている。先週から両地域の回転寿司店で始まった「三貫盛り」の食べ比べ対決企画は、地元の誇りをかけた真剣勝負だ。

宝石級の「シロエビ」VS 郷土の味「ぬか炊き」

対決の舞台となっているのは、富山と北九州のご当地回転寿司店だ。両者がそれぞれ自慢の三貫を用意し、皿の数で勝敗を競う企画が先週金曜日からスタートした。

富山側が誇るのは、「宝石」とも称されるシロエビ、繊細な旨みが特徴の紅ズワイガニ、そして昆布締めの真鯛という豪華な三貫だ。対する北九州は、透き通ったヤリイカ、真フグ、そして郷土の味「ぬか炊き」をあわせた真鯛という地元色豊かな三貫を揃えた。

食べ比べで浮き彫りになる地域の食文化

北九州市の店舗では、早速両地域の三貫盛りを味わう来店客の姿が見られた。富山の「シロエビ」を食べた客は「確かにうまい。すし好きやからね」と満足げな表情を見せた。また、「紅ズワイガニ」については「新鮮で甘くてプリプリしてすごくおいしかった」との声も上がっている。

北九州の回転寿司チェーン「平四郎」の小林弘昌社長は「紅ズワイガニとシロエビは北九州では食べられない食材なので直接送ってもらうことによってメニューを実現しています」と語る。一方で地元北九州の「真フグ」を食べた客は「フグの歯応えも最高に良かった」と地元の味の良さを再確認していた。

勝負の行方は8月末まで続く

取材当日の時点では、北九州店舗における対決は富山の80皿に対し、北九州が106皿と地元がリードする展開だった。小林社長は「回転ずしがこういう取り組みをすることで、多くの人が気軽に食べることができるのも魅力かなと思っています」と、この企画の意義を強調する。

この食べ比べ企画は8月30日まで販売され、9月上旬に最終的な勝敗が発表される予定だ。単なる地域間の競争を超え、それぞれの食文化の魅力を広く伝える機会となっている。

寿司を通じた地域の誇りと食文化の交流。皿の数だけでなく、新たな食の発見がこの対決の本当の醍醐味かもしれない。

富山テレビ
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