富山県内は20日も晴れて、各地で気温が30度を超え、富山市八尾と富山空港では5日連続の真夏日となりました。

この暑さで富山市や高岡市などの6人が熱中症の疑いで救急搬送されました。

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20日の最高気温は、富山市の富山空港と砺波市、朝日町で32.3度。魚津市で31.9度、富山市で30.6度など県内ほとんど地点で30度を超す真夏日となりました。

この暑さで富山市や高岡市などの40代から80代の男性6人が、熱中症の疑いで救急搬送されました。

このうち南砺市の80代の男性は、自宅横のあぜ道でぐったりして動けない状態で発見され、病院に運ばれました。中等症とみられます。

また立山町の75歳の男性は、工場内で仕事中に嘔吐し救急搬送されましたが、軽症です。

この連日の暑さで農作物にも影響が出ています。

*リポート
「暑い天気が続いている中、これから旬を迎えるブドウにもピンチが迫っています」

富山市吉作の庄司果樹園ではブドウやナシを栽培しています。

このうちブドウはシャインマスカットやクイーンニーナなど5品種を栽培しています。

クイーンニーナの実は、まだ直径1センチにも満たないくらいですが連日の厳しい暑さの影響が出ていると言います。

*庄司果樹園 庄司真也さん
「どうしても色が入らない。クイーンニーナは薄ピンクという綺麗な色が入るが、高温の影響によって、寒暖差が少なくて、本来の色味と程遠い白くなったような色で収穫することになってしまう。ピンクがかった白い色みたいな感じ」

ブドウの実は18~24度の温度帯で光合成で作られた糖を使って、アントシアニン色素を合成し、色づくとされていますが、しかし、気温が30度以上に上昇すると、色づきが悪くなると言います。

*庄司果樹園 庄司真也さん
「最低が20度、最高が30度。30度くらいで収めてくれればありがたいと思っているが、35度あたり前の時代になっている」

この果樹園では暑さ対策として傘掛けやブドウの葉を適度に残して日陰をつくったり、木が弱らないように肥料の追加を施すなど作業に追われています。

*庄司果樹園 庄司真也さん
「製品としてまずなり立たない。やれることを精一杯やってみて、どういう結果がでるか」

富山テレビ
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