オレンジ色のきれいなマニキュア。ネイルをしているのは…おばあちゃんです。
箱石志保さん:
きれいになりましたね。

高齢者:
ありがとう~!じゃあ、じじに見せなきゃ!
箱石志保さん:
じじに見せて、絶対!

これは、高齢者施設でネイルなどを行う介護美容。

そこで施術を行っているのは、ケアビューティストの箱石志保さんです。

箱石志保さん:
ただ綺麗にするだけじゃなくて私が実際に届けたいと思っているのは楽しい時間。1対1で人と話す事が、減っていってしまうのでコミュニケーションを大事に考えています。

箱石さんの原動力は、この笑顔。
“施設での生活に彩りを加えたい”という思いで介護美容を行っているのです。

高齢者:
きれいです。どこかにデートしたくなっちゃう。
箱石志保さん:
いいですね!
こうした介護美容を始めたきっかけは、自身のおばあちゃんの存在です。

箱石志保さん:
おばあちゃんは外に出て、いろんな友達と話すのが好きだったんですけど、それができなくなったら段々気持ちも落ちていってしまって、気持ちが沈んでいくと、歩けるのに歩かなくなってしまったり、身体的にも衰えていってしまう。

その経験から一念発起し、箱石さんは当時務めていたIT会社を退職。4年前に、介護美容の世界に飛び込みました。
そんな箱石さんが、目指しているのはどんな社会ですか?

箱石志保さん:
どの高齢者施設も、訪問理美容は入っている髪を切るのと同じように、メイクとかネイルもやりたいと思ったらできるような未来になっていったらいいなって。
(「イット!」4月30日放送より)
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