長野・軽井沢町で10日、親子が車を運転中に3頭のツキノワグマに遭遇した。母親の声に驚く娘の様子も記録されており、熊との突然の遭遇に車内に緊張が走った。熊が道路に出てくることは珍しくなく、過去には車に襲い掛かってきた事例もある。専門家は「車外に出ず、距離を取ることが重要」と注意を呼びかけている。

親子の目の前に熊3頭が出没

避暑地の長野・軽井沢町で10日午後6時半頃、運転中の親子の前に熊が出没した。

「クマー!クマだよ…初めて見た」と声をあげる母親と、「クマよりお母さんの方がびっくりした」と母親の声に驚いたと話す娘の目の前にいたのは、3頭のツキノワグマとみられる。

親子とみられるクマが道路を横断する瞬間(提供:るーさん)
親子とみられるクマが道路を横断する瞬間(提供:るーさん)
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前の子グマが振り返り、その後ろにもう1頭の子グマと母グマがいた。

撮影者は「すごくびっくりしました。信号が青になったので、(横を)走り去りながらプーッと鳴らしたらバーっと逃げていくのが見えた」と話している。車で移動中の思わぬクマとの遭遇だった。

車を襲うヒグマも…熊遭遇時の注意点

北海道・根室市で2024年4月、こちらでは衝撃の事態が発生していた。

車に襲い掛かってきたクマ(提供:北海道警)
車に襲い掛かってきたクマ(提供:北海道警)

ヒグマが走行中の車に襲いかかってきたのだ。このように運転中にクマと遭遇した場合、どうすればいいのか。

クマとは距離を開けることが重要と語る玉谷さん(イメージ)
クマとは距離を開けることが重要と語る玉谷さん(イメージ)

NPOピッキオ ツキノワグマ保護管理のユニット所属の玉谷宏夫さんは、熊と距離がある場合は「刺激を与えずに距離を空けることじゃないですかね」と指摘する。

車外には出ることやエサをやることは絶対にダメ(イメージ)
車外には出ることやエサをやることは絶対にダメ(イメージ)

一方で気がついた時には熊が近くにいた場合、「車外に出ないということ。距離を取れるのであれば取った方がいい。(周囲に)誰もいないことが確認できれば、クラクションなどを鳴らしてもいい」と話している。

また、絶対にやってはいけないのは食べ物を与えることだという。
(「イット!」 6月19日放送より)

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