6月17日、北海道でも夏本番の暑さとなった。
最高気温は、十勝の足寄町で30.2℃、北見市や小樽市、帯広市も29℃を超えている。
札幌市でも28.1℃と湿度も高く、ムシムシした1日になった。

夏本番の暑さに“食中毒”の危険も
そんな中、札幌市や旭川市など、北海道内約40の市町村で発令されているのが、食中毒警報だ。

ここ数年、札幌市ではコロナ禍による手洗いの励行や外食の自粛で食中毒の患者数は激減していたが、2024年は2022年に比べ約16倍に!
「カレー」や「麺つゆ」、「宅配弁当」や「おにぎり」など、意外な食材や料理が原因となる夏の食中毒。
今、気を付けたい事とは―

気を付けるべき3つの食中毒を紹介
今、気を付けたい3つの食中毒とは?
肉類、おにぎり、カレーなどの煮込み料理だ。
1.肉
肉に付着しやすい細菌が”カンピロバクター”と”O157”の2つ。
これらの特徴としては、感染力が強い。その対策方法は―
肉の中心部まで加熱すれば大丈夫。目安は75℃以上で1分以上。これで菌は死滅する。
さらに注意が必要なのが、他の食材に菌を付けないこと。
生肉を扱った包丁などの調理器具は一回一回洗浄が必要で、肉と野菜などで包丁やまな板を分けることが大事だ。

2.おにぎり
黄色ブドウ球菌に注意が必要。この菌は人の「のど」「鼻」「髪の毛」などにいる。
手に傷があると、傷にその菌が集まりやすく、おにぎりに菌が移る可能性もある。
対策としては、ラップを使って握ることや具は水分の多いものや生ものを避けることが大切だ。

3.カレー
カレーにはウェルシュ菌が付きやすい。カレーを常温に保存しておくと菌が急激に増殖してしまう。
しかも、この菌は熱に強く、再加熱しても菌は死滅しない。100℃で6時間加熱してもダメだそうで、とにかく菌を増やさないことが大事。
保存する際には、小分けにして、急速に冷やすことが大事だ。

そして、過去10年間で北海道内で発生した食中毒の原因となったのものとは?
めんつゆ、おから、弁当、サンマのかば焼き、サンマの干物、フルーツ白玉などでも食中毒が発生していた。
夏はできるだけ早く、食材を食べきることが大切だ。
