人気アイドルグループが新規メンバーを募るオーディション「timelesz project」、通称「タイプロ」に参加した前田大輔さん(富山市出身・24歳)。オーディションを経て、大手芸能事務所に所属し、現在は新たなグループ結成に向けて動き出しています。その胸に秘めた熱い想い、これまでの道のり、そして未来への展望を率直な言葉で語っていただきました。【全3回で掲載します】
オーディション秘話と今の心境

――タイプロのオーディション終了から数ヶ月経ちましたが、今のお気持ちはいかがですか?
「ほっともしていますし、これからだなっていう思いもやっぱありますね」と現在の心境を語る前田さん。「ほっとしているっていうのは、自分で言うのもあれですけど、下積みが長かった方なので、やっといい事務所に出会えて所属できたっていうことが、ホッとしているっていうか。両親もですけど、富山のダンスの先生や色んな方にお世話になってきたので、やっとそういう方々に恩返しをこれからしていけるのかなっていう意味で、やっぱり、ホッとはしていますね」と安堵の表情を見せます。

同時に、「頑張らないとって、やっぱり新しいスタートなので。それとまだメンバーも決まってないので、どうなっていくんだろうっていう不安もありつつも、ワクワクもありますし、ファンの方に恩返ししないといけないので、頑張らないといけないなっていうのはあります」と、気を引き締めていました。現在の心境を割合で尋ねると、「ワクワクの方が圧倒的に多いですね。8対2ぐらい。8がもちろんワクワクの方です」と力強く答えてくれました。
――オーディションで披露されていたウッディのモノマネですが、あれはいつ頃習得されたのですか?
「あれは4年前ぐらいですかね。ウッディに似てるってめっちゃ言われるんですけど、顔だけ似てるっていうだけなんで、声が似てるわけじゃない。何かないかなと思っていた時に、『これいいな』って。やってみたら静岡で通っていたダンススタジオの生徒の子にすごいウケたんで、ずっと持ちネタにしていて、オーディションの二次審査で披露しました」と、誕生のきっかけを明かしてくれました。審査員の方々の反応も「めちゃくちゃ笑っていました。良かったです」と、手応えを感じた瞬間だったようです。それが自信につながった部分もあるかという問いには、「そうかもしれないですね。メンタルは強くなったかもしれないですね」と振り返ります。

「タグ=個性」 新たな挑戦「タグサーチ」プロジェクト
――6月に新しい事務所に移籍され、新たなスタートを切られましたが、具体的にはどのような活動を始められるのでしょうか?
「今『タグサーチ』というプロジェクトをやっているんですけど、タグサーチはあくまでも自分たちから、仲間というかメンバーに入ってほしい子を探しに行くっていうプロジェクトで、今ですとInstagramで気になった子にDMを自分たちで送ったりして、興味ありませんかっていうことを直接メッセージで伝えたり」しているとのこと。さらに、「最近ですと『タグサーチマイタグ』っていうプロジェクトも始めまして、それは、僕たちがもっとたくさんのタグ、個性を持った方にお会いしたいっていう、自分たちが見つけられなかった子もいると思うので、そういう子を見つけたいっていう思いで始めた」と、プロジェクトの派生についても説明してくれた。

――その「タグ」というのは、どういった意味づけなのでしょうか?
「僕がタグっていうのは提案したんですけど、服にもタグって絶対ついているじゃないですか。でもブランドによってタグって形も違うし、表記とかも違うし、フォントとかも違うし、それぞれ、それをブランドに象徴するタグっていうのがあると思うんですけど、それを僕は1つの個性だなと思ったので、タグ=個性かなって、タグを提案させていただいた」と、そのユニークな発想を語ります。「個性を持っていても世に出せない部分ってあると思うので、僕もオーディションを通してやっと出せたなっていう部分もある。そういうきっかけも作りたい」と、自身の経験を踏まえた温かい眼差しも感じられました。

――現在の進捗状況はいかがですか?
「タグサーチを通しての進捗状況は、ちょっとずつなんですけど進んでいて、それこそ自分たちがいいなって思う子がもう何人かいるので、興味あるかどうかはその子次第なんですけど、でもすごい僕たちがいいなって思っている子は何人かいるので今すごいアタックしたりしてますね」と、熱を込めて語った。「本当に自分たちで、インスタでいい子いないかなって探して、智樹(西山さん)とこの子よくね?って話して、あ、いいかも、ちょっと俺連絡取るわとか言って。返って来ない時もあるんですけど、そういうことの繰り返しでちゃんと自分たちでやってますね」と、地道な努力を続けていることを明かしてくれました。
――ところで、前田さんご自身の「タグ」は何でしょうか?
「僕自身はそうですね。もうバカみたいなまっすぐなとこですかね。もうこれは、タイプロを見てた方も多分分かると思うんですけど、もうくよくよしてる暇あったら当たって砕けろっていう精神なので、何事もチャレンジしないといけないっていうのもある。そうしてきたので、実際僕は。その自信があるので、僕はそれが僕のタグ=個性かなって思います」と、自身の核となる部分を力強く語りました。

次回第2回では、同じオーディションに挑みグループを組むことになった西山智樹さんのことなどをお聞きしています。