備蓄米の販売が宮崎県内でも進んでいる。12日は日向市のディスカウントストアで、随意契約で放出された備蓄米の販売が始まった。2022年産のいわゆる「古古米」 味はどうなのか、購入した人の昼食に密着した。

早瀬純哉記者:
現在オープン30分前だが、お店の前には備蓄米を買いに来た人たちで長蛇の列ができている。

日向市のディスカウントストア・ミスターマックス日向店では、午前9時のオープンを前に、200人を超える人たちが列を作った。
1番目に並んだ人:
門川町から来た。並んだのは午前5時。2年くらい前は(5キロ)2000円で買えたでしょ。だからすごく助かる。
入り口近くには特設コーナーが設けられ、2022年産の備蓄米、いわゆる「古古米」の5キロ入り270袋が並べられた。一袋の値段は税抜き1800円(税込1944円)

店は通常より15分早くオープンし、従業員が、整理券を持った客に備蓄米を次々と手渡した。

積み上げられた備蓄米が完売したのは、販売開始から約20分後だった。
備蓄米を買った人:
うれしい。子供が3人、旦那と2人で家族が5人いるから、1日8合炊いたりする。

ミスターマックス日向店 赤岩伸一店長:
毎日多くのお客様から「いつ販売するんだ」という問い合わせをいただいていた。きょう、無事完売したことに関しては、地域のお客様に貢献できたと思っている。

昼ごはんに備蓄米を食べる人を探して、取材交渉…。取材を受けてくれたのは、門川町の奈須さんと友人の遠山さん。

奈須さんの自宅にお邪魔すると、食卓にはおいしそうな昼ごはんが並んでいた。おかずはアジの塩焼き、トマト、味噌汁、漬物。白ご飯が欠かせないラインナップだ。

早速、備蓄米を食べる2人。はじめに気になったのは…。
遠山久美子さん:
ちょっと匂い?口の中に入れたときに、いつも食べているのとはちょっと違う感じがする。
奈須惠子さん:
たまらない匂いじゃなくて、ちょっと匂いが違う。普通の新米に比べて。

新米とは少し違う匂いがするという2人。しかし、食べ進めるうちに慣れる程度だといいます。
奈須惠子さん:
普通においしい。
遠山久美子さん:
おいしかった。

現在、夫と2人で年金暮らしをしている奈須さんと遠山さん。
奈須惠子さん:
少しでも安いのを買った方がいい。並ばないで、普通に備蓄米を買えるようになればいい。
遠山久美子さん:
農家の方も大変。値段的に4000円ぐらいにいまから先なってほしい。備蓄米がどうのこうのじゃなくて。

宮崎県内での備蓄米の主な販売予定は以下の通り。宮崎県内に17店舗あるタイヨーでは13日午前9時半ごろから全店で5キロ1980円で販売予定。ローソンでは14日から2キロ756円で販売予定となっている。
(テレビ宮崎)