宮崎県の海岸線は、県指定の天然記念物、アカウミガメの産卵地として知られている。2025年も、県内各地の海岸で、アカウミガメの産卵が始まった。

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延岡市の長浜海岸では、宮崎県から調査を委託されている延岡市野生動物研究会のメンバーが、5月の明け方に巡回していたところ、アカウミガメの足跡を見つけた。

研究会などが現地を調査し、砂浜を深さ60cmほど掘り返すと、直径約4.2cmの卵が確認された。大型のアカウミガメと推測され、110個前後の卵を産んだとみられている。

延岡市野生動物研究会メンバー:
今からが産卵のスタート。大事な県指定天然記念物ですから、しっかりと調査をやっていきたい。

また、日南市の海岸でもアカウミガメの産卵が確認されている。アカウミガメの産卵は保護監視員の桑田守さんが日南市風田浜で確認した。産卵していたのは波打ち際から15mほどの砂浜で、卵の数は100個くらいということだ。

日南市の風田・平山海岸一帯では、十数年前は最も多いときで年間170頭のアカウミガメが産卵で上陸していたが、ここ数年は砂浜の浸食などで20頭台に激減しているということだ。

卵は2カ月ほどでふ化して、生まれた子ガメたちは大海原に戻っていく。

(テレビ宮崎)

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