宮崎県を代表する観光地・青島には、太平洋に面した美しい砂浜が広がっていて、アカウミガメの貴重な産卵地になっている。5月の大型連休に、宮崎の子供たちが宮崎大学の西田教授から青島の現状について学んだ。子供たちは、カメがごみを食べていることに驚き、砂浜をきれいにすることの大切さを感じ取っていた。

連休の青島は観光客で大混雑

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宮崎県の観光地・青島は、大型連休には神社の参道からビーチまで、観光客で大にぎわいとなる。

奇岩「鬼の洗濯板」を散策する人。

美しいビーチでマリンスポーツを楽しむ人も。

アカウミガメの産卵地としての青島

多くの人でにぎわいを見せる青島は、実はアカウミガメの産卵地でもある。5月、青島では、子供たちがアカウミガメについて学び、保護活動の一歩となるイベントが行われた。この日、青島ビーチ「渚の交番」に集まったのは、宮崎市の絵画教室・現代っ子センターの子供たち。

イベントでは、宮崎大学の西田伸教授が、日本が北太平洋で唯一のアカウミガメの産卵地であること、宮崎が全国で2番目に多くアカウミガメが産卵に訪れる場所であることなどを説明。環境を守る大切さを訴えた。

宮崎大学教育学部 西田伸教授:
アカウミガメが日本で卵を産む場所がなくなってしまうと、北太平洋の広い海からアカウミガメはいなくなってしまう。青島はとっても重要な砂浜。ごみをポイポイ捨てると、他の動物たちが困ることになる。

参加した子供は:
カメがごみを食べていることにびっくりした。

また、イベントでは、ワークショップも行われ、子供たちはアカウミガメの産卵場所を知らせる看板などに絵を描いた。

絵を描いた子供は:
砂浜がきれいになって、喜んでいる様子を描いた。たくさん卵を産んで、たくさんカメが生まれてきてほしい。

子供たちの作品は、今までにアカウミガメが産卵に訪れた場所などに設置されるということだ。この作品が、アカウミガメの守り神になってもらえるといい。

(テレビ宮崎)

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