秋田・にかほ市で5月、危険な逆走車が対向車と衝突寸前になる瞬間がカメラに捉えられた。逆走車は列車「カシオペア」の撮影を目的とみられ、わずか数台を追い抜くために無謀な運転を行っていた。ルールを無視した行為に同じく撮影に訪れていた撮影者は「鉄道ファンとして恥ずかしい」と語り、マナー遵守の大切さを訴えている。

衝突寸前の逆走車が歩道ギリギリを走行

秋田・にかほ市で5月16日午前9時頃、視聴者からの情報により撮影されたのは、右から突然現れた逆走車だった。その目の前には対向車が見えていた。

その光景に撮影者は「うわ!危ね~!」と叫んでいたと語っている。

急ハンドルで避ける逆走車(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
急ハンドルで避ける逆走車(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
この記事の画像(11枚)

迫る対向車に対し、逆走車は右に急ハンドルを切って回避した。しかし、信じがたいことに逆走車は対向車線の歩道ギリギリまで飛び出しながら、逆走を続けた。

直前に背後から追い越してきた逆走車(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
直前に背後から追い越してきた逆走車(FNN投稿サイト「ビデオPost」)

この直前、逆走車は撮影者の2台後ろにいたが、交差点に差しかかると一気に加速。わずか4台の車を抜かすために、あわや衝突という事態を招いていた。

さらにそのわずか20秒ほど前にも、右折レーンにいた2台の車が、信号が赤にもかかわらず直進していた。

カシオペア撮影のため鉄道ファン危険運転か?

なぜルールを無視した運転が相次いだのか。撮影者によると、「カシオペアという列車を追いかけていた人たちだと思います」と語っている。

2025年6月で運行終了した「カシオペア」(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
2025年6月で運行終了した「カシオペア」(FNN投稿サイト「ビデオPost」)

この日、現場近くの線路を寝台列車「カシオペア」が走行していたが、2025年6月で寝台列車としての運行を終了した。

そのため、集まった鉄道ファンなどが撮影スポットへの移動を急いでいたのではないかと撮影者は推測している。

撮影者自身もカシオペアの撮影のために現地を訪れていたため、「迷惑行為が相次いで騒ぎになると、自分たち鉄道ファンの首を絞めることになると思う。ああいう運転をされると生きた心地がしないし、人に迷惑をかけないようにしようよ」と呼びかけたいとしている。
(「イット!」 6月9日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)