子供向けの国際交流イベントで返金トラブルが相次いでいる旅行会社に対し、宮城県は6月6日、旅行業の登録を取り消す行政処分を行いました。
処分を受けたのは、仙台市青葉区の旅行会社ハローワールドです。ハローワールドなどが企画した子供向けの国際交流イベントイングリッシュキャンプを巡っては、開催が中止になったにもかかわらず、保護者に参加費用が返金されないトラブルが、全国で少なくとも216件、600万円分確認されています。
旅行業法に基づく行政処分を検討していた県は5日、会社側の弁明を聞く聴聞の場を設けましたが、ハローワールドの代表はその場に現れず、書面での反論もありませんでした。
これを受け、県は6日付けで、旅行業の登録を取り消す行政処分を行い、この会社と代表は6日から5年間、旅行業の取り扱いができなくなります。
このイベントを巡っては、過去に県と仙台市の教育委員会が後援し、県内の小学校でチラシが配られていたこともあり、県は後援の在り方を見直す検討を始めることにしています。
また、補償については日本旅行業協会が専用のサイトを立ち上げていて、7月25日まで申請書を受け付けているということです。