静岡県警の警察官の乗っていた人気SUVの自家用車が盗まれ、警察は600人を超える個人情報が一時紛失した状態になったと発表しました。
県警によりますと5月13日夜から14日朝までに、県警高速隊に所属する男性巡査部長(40代)の乗っていたランドクルーザープラドが浜松市中央区にある自宅駐車場で盗まれました。
車の中には、容疑者や被害者の名前など307人分の個人情報が入った過去の捜査書類のコピー135点と、免許の更新で撮影された380人分の顔写真が入ったSDカード計4枚、それに警察の制服などが入っていたということです。
男性巡査部長は車の盗難被害は届け出ていましたが個人情報の紛失は申告しておらず、盗まれた翌日に磐田市内の河川敷に車の中にあったのものが捨てられていたのを通りかかった人が見つけて警察に通報し発覚しました。
捜査書類はコピーすること自体が禁止されていましたが男性巡査部長は「自己研鑽のために持っていた」と、持ち出しが禁止されているSDカードについては「廃棄を後回しにして個人で保管していた」と説明し、「叱責されるのを恐れて申告できかなった」などと話しているということです。
県警は「一時的と言えども個人情報の漏洩の恐れがあったことは間違いなく、個人情報の対象者や県民にお詫び申し上げます」とコメントし、男性警察官については適正に対処するとしています。