パナソニックが、家電の再生工場を初めて公開しました。
「環境の日」の6月5日にパナソニックが公開した、木材を多用した印象的な工場。
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション・竹田恭介宇都宮工場長:
家電を再生するという「リファービッシュ(修理)」を通じて、返品等々があった商品を再生するという業務を行っている。
パナソニックが初公開したのは、自社製家電の再生工場「Panasonic Factory Refresh」です。
初期不良が確認されたものや小売店での展示品など、まだ使えるのに廃棄、リサイクルされてきた製品をまた使えるように再生しています。
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション・竹田恭介宇都宮工場長:
やはり今の社会問題である地球温暖化、特に家電の循環といったようなところ、サーキュラーエコノミーの循環型の社会を構築するといったところに、「リファービッシュ」を通じて社会貢献できるかなと。
対象となるのは、テレビやデジタルカメラ、洗濯機など7カテゴリー。
約20人の「マイスター」と呼ばれる技術者が、傷や臭い、汚れのレベルを確認し、一つ一つ手作業で洗浄していきます。
経年劣化が気になる排水ホースなどは新品に交換。
液晶テレビは心臓部である基板まで確認します。
2024年4月に開始した家電の再生事業。
当初は、工場内に分散していた各カテゴリーの製造場所に、商品を運び込んで作業する必要がありました。
それを今回、1カ所に集約することで生産性の向上を図っています。
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション・竹田恭介宇都宮工場長:
これからの時代は「作る」というようなものだけではダメかなと。再生事業、環境取り組みといっても赤字では続けられない。しっかりと黒字にすることが必要。環境貢献ではあるが、客の求めているコスト・品質、そういったところでメーカーとして応えていきたいなと。
新しい家電で暮らしを豊かにしてきたメーカーが、あえて今提案する“家電を捨てない暮らし”。
資源循環型のものづくりに注目です。