熊本市北区にあるネコの保護活動を行っている女性の自宅で100匹以上のネコが死んでいた問題。6月5日の定例会見で熊本県の木村知事は「悲劇的でとても残念」と述べた上で、動物保護団体の飼育環境などの現地調査を進めていることを明らかにした。

所属する団体は熊本県の『登録譲受団体』

この問題は6月2日、動物保護団体に所属し、ネコの保護活動を行っている熊本市北区の女性の自宅で100匹以上のネコが死んでいるのが見つかり、生きたネコ13匹が保護されたもの。

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この問題をめぐっては、管轄する熊本市が動物愛護法違反の疑いも視野に調べを進めていて、状況によっては刑事告発も検討するとしている。

また、熊本県によると、女性が所属する団体は熊本県が保護した動物を譲り受ける『登録譲受団体』で、2024年度までの3年間で36匹のネコを熊本県から預かっていたという。熊本県は女性のもとに団体からネコが渡っていたかどうかは調査中という。

「預け入れられた先で起きないように」

熊本県の木村知事は6月5日の定例会見で、『登録譲受団体』に登録している12団体について、飼育環境などの現地調査を進めていると明らかにした。

木村知事は「こんな悲劇的な結果を迎え、とても残念に思っている。いま一度、団体との信頼関係を構築する上でも、現地調査をして、預けられた先で今回のようなことが起きないように頑張っていきたい」と述べた。

これまでの調査で熊本市外の5団体に問題はなかったということで、熊本県は熊本市内の残り七つの団体について、熊本市と連携しながら実態把握に努めるとしている。

(テレビ熊本)

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