中古車の仕入れを装い、当時勤めていた会社から約1億円あまりをだまし取った罪に問われた男女に対し、仙台地裁は6月5日、懲役5年などの判決を言い渡しました。

詐欺などの罪に問われたのは、栗原市にあるJA新みやぎの子会社「新みやぎサービス」の元社員・高倉仁被告(58)と狩野紀句子被告(60)です。

判決によりますと、2人は2018年から2022年まで中古車を仕入れたように装い、当時勤務していた会社から69回にわたり、合わせて約1億円あまりをだまし取ったとされています。高倉被告は当時、仕入れの責任者で狩野被告が経理の担当者でした。

5日の判決公判で米満祥人裁判官は「長期間にわたる常習的かつ計画的な犯行」とした上で、「だまし取った金の多くを遊興費に使うなど身勝手な動機に酌量の余地はない」として高倉被告に懲役5年を言い渡しました。

一方で、狩野被告は「利益を得ていない」として、懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡しました。判決後、弁護側は「控訴しない見込み」としています。

※5日記事では、判決文に記載された通り、だまし取った金額を「1億5400万円」としましたが、判決文に誤記があったことが判明し「1億540万円」と訂正しました。(6日午後5時)

仙台放送
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