沖縄を訪問中の天皇ご一家は、以前東京で交流した沖縄の学生たちと再会されました。

4日午後7時半ごろ、ご一家は那覇市内の宿泊先に到着されました。

ロビーでは、小・中学生の頃に東京で記者の仕事を体験し、皇太子時代のご一家のお住まいを訪ねたことがある「豆記者」たちが出迎え、ご一家は歩み寄り、再会を喜ばれました。

「豆記者」との交流は、1963年に上皇ご夫妻が始められ、陛下も幼い頃からお住まいや静養先の軽井沢で交流の場に同席し、琉球舞踊や空手に触れて成長されました。

その後、皇太子時代に交流を受け継がれ、長女の愛子さまも懇談の輪に加わり、2016年の夏には一緒に庭でバレーボールを楽しまれたこともありました。

両陛下は3年前の沖縄訪問の際にも元「豆記者」たちと歓談し、「バレーボールは楽しかったですね」「よく成長されましたね」と6年ぶりの再会を喜ばれていました。

3年前に続き、今回も両陛下と懇談した当時小学5年生だった岸本望乃叶さん(県立芸術大学で琉球舞踊)と中学1年生だった金城若葉さん(大学4年生・心理学)。

東宮御所での懇談の際、当時中学生だった愛子さまとの忘れられない思い出があるといいます。

金城若葉さん:
雅子さまに「何の教科が好きですか」とご質問をいただいて。愛子さまから「私も歴史が好きなんです」と声をかけていただいて。どの時代が好きですかという話になり、平安時代が好きですとお伝えすると(愛子さまが)「私も平安時代が好きなんです」愛子さまと意気投合できたことがすごくうれしくて印象に残っています。

岸本望乃叶さん:
みんなで輪になってバレーボールをしていました。途中天皇陛下が転ばれるシーンがあって、すごく一生懸命に私たちとバレーしてくださいました。お三方とも笑顔で楽しそうに。陛下は全てのグループを回ってバレーボールを楽しんでくださって、全てを回ってくださるところに天皇陛下のお人柄や優しさを感じました。

2人は同世代の愛子さまとの9年ぶりの再会を前に、「沖縄の皆さんは平和を守るため、『ゆいまーる(ゆい=結び助け合う、まーる=つなぐ)』の心を愛子さまにも感じていただけたらうれしいなと。(両陛下が)こんなにも沖縄のことを思ってくれている、戦争で苦しんだ方、一人一人に寄り添ってくれている姿を見てすごい感じるものがあったので。(愛子さまに)お会いできることをとても心待ちにしています」と思いを明かしていました。

両陛下と愛子さまは元「豆記者」たちに笑顔で歩み寄り、今の学校生活や今後の進路などについて尋ねられました。

9年ぶりの再会で、バレーボールの思い出話になり、愛子さまは「今もバレーボールが好きなんです」「またやりたいですね」と笑顔を見せられたということです。

岸本望乃叶さん:
(愛子さまが)目を見て話してくださり、あの頃と変わらない優しさだった。

金城若葉さん:
こんなにも沖縄のことを思って(豆記者を)長く続けてくださることがありがたい。皇室の方々のことを知りたいし、沖縄のことを伝えたい。

戦中戦後と苦労を重ねてきた沖縄の人たちに心を寄せ、60年以上前に上皇ご夫妻が始められた「豆記者」との交流。

ご夫妻から両陛下、そして愛子さまへ。
未来を担う子どもたちとの親子3世代にわたる絆は、皇室と沖縄がお互いを理解し合う機会として大切に受け継がれています。

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社会部
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