2024年に生まれた赤ちゃんは、1899年の統計開始以来、初めて70万人を割り込みました。
厚生労働省によりますと、2024年に生まれた赤ちゃんは前の年より4万人以上少ない68万6061人で、1899年に統計を取り始めて以来最も少なく、初めて70万人を割り込みました。
また、1人の女性が生涯に産む子どもの数をあらわす合計特殊出生率は1.15で、9年連続で低下し過去最低となっています。
都道府県別では、最も低かったのは東京都の0.96で、最も高かったのは沖縄県の1.54、次いで福井県の1.46でした。
厚労省は「急速な少子化に歯止めがかかっておらず、対策に力をいれて取り組んでいきたい」としています。
これについて、林官房長官は4日午後の会見で「少子化の要因については、経済的な不安定さや、仕事と子育ての両立の難しさなど、個々人の結婚や出産・子育ての希望の実現を阻む様々な要因が複雑に絡み合っている。多くの方々の子供を産み育てたいという希望が実現しておらず、少子化に歯止めがかかっていないものと考えております」と述べました。
また、「希望する誰もが子供を持ち、安心して子育てができる社会の実現に向け、総合的に施策を推進する」と強調しました。