コメの価格が高騰している中、秋田県の鈴木知事は4日、主食用米の需要と供給を巡る環境に大きな変化が生じているとして「業務用や輸出用を含めた需要を把握しながら安定供給に向けた生産拡大を進め、コメどころとしての責務を果たす」と述べました。
4日開かれた県議会一般質問では、全国的にコメの価格高騰が続く中、自民党の川邉隼之介議員が「昨今のコメを巡る騒動を分析し、生産量が多い県としてどう生きていくか考えていくべきではないか」と問いました。
猛暑の影響などによってコメの供給量が減っていますが、鈴木知事は「主食用米の需要と供給を巡る環境に大きな変化が生じ、コメを作る県としてのあるべき姿を検討する時期を迎えている」とした上で、「今年度の新たなコメ戦略の策定にあたり、中長期な視点で徹底的に議論を重ね、主食用のみならず、業務用や輸出用なども含めた需要を獲得するとともに、その安定供給に向けて生産を拡大するなど販売を基点としたコメ作りを推進し、コメの主産県としての責務をより積極的に果たしていく」と述べました。
このほか、人口減少対策に向けた決意を問われた鈴木知事は「再生可能エネルギー関連などの秋田の強みを徹底して地元の利益と県全体の所得向上につなげ、若い世代が移り住む流れを定着させる」と強調しました。
