秋田県産米のあきたこまちから国の基準値を超えるカドミウムが検出された問題で、県は6日の県議会で、出荷した玄米86キロのうち29キロを回収し、今後県が買い取って処理する方針を報告しました。

この問題は4月、小坂町の農事組合法人が2024年に生産したコメから国の基準値を超えるカドミウムが検出されたものです。

対象となるコメは県内や横浜市、仙台市の4つの業者に約86トンが出荷され、検査や自主回収が進められていました。

6日に開かれた県議会農林水産委員会で、県は、出荷した玄米86トンのうち29トンを回収したと報告しました。

法人が2トンを出荷せずに保管していて、県は回収分と合わせた31トンを買い取り、道路の舗装資機材に加工して処理する方針も示されました。

適正に水が管理された上でカドミウムが検出された場合は、県が買い取るルールです。

一方で、残り50トン余りはほとんどが販売され、消費されているということです。

また、86トンのうち1トンは他のコメとともに加工されたため、製品として20トンが回収の対象となっています。

県は引き続き、再発防止に向けて自主検査の徹底などを呼びかけています。

なお、県が推奨するあきたこまちRではなく、従来のあきたこまちを植えている農家で基準値を超えるカドミウムが検出された場合でも、同じルールで買い取るとしています。

秋田テレビ
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