2024年3月に秋田県にかほ市で父親の腹などを殴り死亡させたとして、傷害致死の罪に問われている33歳の男の裁判員裁判で、検察は「高齢で無抵抗な父への暴行は危険かつ悪質」として被告に懲役5年を求刑しました。

起訴されているのは、にかほ市象潟町大砂川の無職・平野遥介被告(33)です。

平野被告は2024年3月、自宅の2階で当時68歳の父親の腹や顔などを殴り死亡させたとして、傷害致死の罪に問われています。

6月3日の初公判で平野被告は起訴内容を認めていて、裁判の争点は刑の重さです。

6日の論告求刑公判で検察は「高齢で無抵抗な父に対する一方的な暴行は、危険かつ悪質で強い非難に値する。嫌みに腹を立てたという動機は短絡的で、酌むべき事情はない」などとして、被告に懲役5年を求刑しました。

一方、弁護側は「暴行に及んだが自ら消防に通報し、救命に向け手当てした。父に『謝りたい』と後悔と反省の気持ちがみられる」と主張し、執行猶予を求めました。

判決は6月13日に言い渡されます。

秋田テレビ
秋田テレビ

秋田の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。