宮城県大崎市では6月4日、農業でのスマート技術導入を目指し、「アイガモロボ」と呼ばれるロボットの現地講習会が開かれました。
田んぼを進む黒いロボット。こちらが「アイガモロボ」です。今年3月には最新モデルが誕生し、販売が始まっています。アイガモロボは都内の農業ベンチャーが開発したロボットで、アイガモが田んぼで担う役割を自動で果たします。
具体的には、ソーラー発電により、田んぼの中をブラシを回転させながら自動で動き回り、水を濁らせて日光を遮ることで、雑草の繁殖を抑えることができるということです。
4日の講習会は、実際にアイガモロボを導入する農家の田んぼで行われ、開発企業が地元のJAや県の関係者などに対し、メリットなどを説明しました。
大崎市産業経済部 安部祐輝 世界農業遺産推進監
「栽培もできるだけ労力をかけないで、収量を増やして、そのコメを学校給食や多くの人に食べてもらえるようにもっていきたい」
大崎市などが実施した実証試験によりますと、アイガモロボの活用により、これまで専用の機械を使って行われていた除草作業の労力は6割ほど削減できたほか、コメの収量も1割ほど増えたということです。