2026年4月に開校する県内初の夜間中学で生徒の募集が4日から始まりました。
様々な理由で十分な義務教育を受けられなかった人が学び直すことを目的にした県立の夜間中学が、2026年4月に大分市の爽風館高校の施設を使って開校されます。
国籍は問わず県内に住む満15歳以上が対象で30人程度の受け入れを想定しています。
県教育委員会によりますと、授業料は無料で、給食も提供されます。授業は対面が基本で週5日間、国語や数学など9教科を学びます。
県教委は4日から電話で募集を開始しています。4日午後5時までに数件の問い合わせがあったそうです。
入学希望者は面談が必要で、学習状況などを確認し、必要書類の提出後に入学が決まるということです。
夜間中学について詳しく見ていきます。全国夜間中学は現在32の都道府県で62校が開校しています。
九州でみると大分県を除く全ての県で、すでに夜間中学の取り組みが始まっています。続いて授業について。週5日間の授業で国語、数学などから技術や体育まで行われ、通常の中学校の教科と変わりません。
県教委によりますとこれらの授業のほかにも社会科見学などの課外活動も検討しているということです。
3日大分市で開かれた夜間中学についてのシンポジウムでは、熊本の夜間中学に通う女性が登壇し「夜間中学には若い人もいて年齢の離れた生徒同士で知識を補い合いながら生活するのが楽しい」と話していました。
入学者の募集は4日から始まっていて、問い合わせ先は097-506-5578(県教育庁義務教育課)です。
県教委は「夜間中学は学びなおしたい方の気持ちに応える学校。関心のある方はぜひ問い合わせてほしい」と話しています。