患者への虐待につながりかねない行為などをした男性職員について、静岡県立こころの医療センターは6月4日付で停職処分としました。

停職2週間の停職処分を受けたのは静岡県立こころの医療センターに勤務する係長級の男性職員(55)です。

この男性職員は4月25日、病室内に設置されたトイレ以外の場所で排泄をしてしまった患者に対して、本来はさせるべきではない室内の掃除や排泄物の処理を強要しました。

また、この患者を約25分にわたり下半身裸の状態で病室に置き去りにしたほか、服を着るよう促す際、右ひじの付近を平手打ちしたこともわかっています。

男性職員はさらに、一連の行為を目撃していた上司が病院に報告したため、強い口調で「話を聞きたい」と詰め寄った上に、上着の袖を引っ張るなどの乱暴で威圧的な行為に及びました。

病院側の聞き取りに対して、男性職員は「注意を促す行動で虐待の意図はなかった。自分で出来る作業と判断した」と釈明する一方、「適切な行動ではなかったと反省している」と話しているということです。

県立こころの医療センターはすでに病棟の責任者が本人や家族に対して謝罪していて、大橋裕 院長は「人権・尊厳を重んじて信頼回復に努める」とコメントしています。

テレビ静岡
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