レギュラーガソリンは、先月下旬から政府の元売り各社への補助金が定額に移行した値下げ効果が出始めています。

富山県内の小売価格は、先週に比べ1リットル当たりおよそ4円値下がりしました。

石油情報センターによりますと、2日時点の県内のレギュラーガソリンの小売価格は、1リットル当たり174円90銭となり、先週に比べ3円90銭値下がりしました。

値下がりは6週連続です。

県内で最高値を記録した今年4月の価格に比べると、およそ15円下落しました。

段階的に支給額が引き上げられている補助金は、来週12日から政府が上限としていた1リットル当たり10円となる見通しです。

*給油客は
「だいぶん助かる。いまから長野に行く。長野はガソリンが高いので、地元富山で入れていく」

ガソリンの値下がりを歓迎する声があがる中、こんなドライバーも…

*給油客は
「多少は安くなったが、以前と比べると全然高いと思う」
「(定額補助金が)早く価格に反映してくれればいいなと思うが、あまり(安くなった)実感がない」

一方、燃料高騰が経営を直撃する物流業界。

トラックに使用する軽油も10円を上限に定額補助の対象ですが、運送会社は厳しい経営が続いています。

*大興運輸倉庫 古木準一社長
「燃料に対しては、売上の20%までの割合で運営している。今は25%以上、燃料の高騰に関して、経営を非常に圧迫している」

燃料費が1円上がるごとに、月におよそ14万円の経費が追加で発生するという、この運送会社。

会社では、トレーラーを導入した運送の効率化やアイドリングストップの徹底といった対策により、燃料の節約に取り組んでいますが、燃料費を売上の20%以内に抑えることは、現在の価格では、難しいとしています。

*大興運輸倉庫 古木準一社長
「10円下がったとはいえ、元々価格が高いので、(10円定額補助は)ありがたい話だが、経営が楽になる感じはあまり受けない。80円、90円ぐらいの間に入れさせてもらえば、経営としては楽な状態になる」

富山テレビ
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