マッチングアプリで知り合った女性から持ちかけられた「ワイン」の投資話に乗せられ、島根・松江市に住む40代男性が、約100万円をだまし取られていたことが分かりました。松江警察署がSNS型ロマンス詐欺事件として捜査しています。
被害に遭ったのは、松江市内に住む40代の男性です。
男性は2025年3月下旬、マッチングアプリを利用していたところ「松木」と名乗る女性から連絡が来ました。その日のうちにSNSアプリを使って連絡を取り合うようになり、男性は松木と交際することになったということです。
交際が始まると、松木から「ワインの蔵を持っている人がいて、ワインの投資を教えてもらっている」、「利益も出ているので一緒に投資をしてみないか」などと勧められました。
その後、男性は松木から「リー」という人物を紹介され、SNSアプリで連絡を取り合うようになりました。
リーからは「ワインを購入し、オークションに掛けて、高値で落札されればその分が利益になる」などと説明されたといいます。
この説明を信じた男性は、ワイン購入費用として、4月24日から5月26日までの間、合計5回にわたり、指定された口座に約100万円を振り込みました。
しかし、約束された利益を受け取ることができず、詐欺被害に遭ったことに気づいたということです。
こうした「SNS型ロマンス詐欺」の被害が全国的に増加している中、最近では、「ワインの投資」をはじめ、「暗号資産(仮想通貨)」など、さまざまな形の投資話を持ちかけるケースが増えています。
SNSでの出会いを悪用した詐欺は、ロマンス詐欺以外にも「アポ電」や「オレオレ詐欺」など手口が多様化しており、警察が注意を呼びかけています。
松江警察署は被害防止のために以下の点に注意するよう呼びかけています。
1.SNSで知り合っただけで会ったこともない人を簡単に信用しない。
2.短期間で高配当をうたった投資などの儲け話を勧めてくる場合は詐欺を疑う。
3.高額な支払いを要求されたり、お金の引き出しに応じてもらえない場合は、振込みを止めて警察に相談する。また警察は「一人で判断せず、家族や警察に相談してください」と呼びかけています。