ジャイアンツ終身名誉監督の長嶋茂雄さんが2025年6月3日、亡くなったことを受け、サッカーの三浦知良選手も3日午後9時前、所属するアトレチコ鈴鹿を通じて「永遠に僕や人々の中に生き続けると思います」と追悼するコメントを出しました。
【三浦知良選手のコメント全文】
長嶋さんは野球界だけでなく、すべての人たちにとってのスーパースターでした。あらゆる人たちに愛されていたのだと思います。
7歳くらいの頃に目にした引退セレモニーは脳裏に焼き付いています。選手として活躍されていたときのことを、同じ時代の人間として見てはいないはずの僕らでも、「この人はすごい人だ」と勝手にインプットされていました。
すごい選手だぞ、と誰かから教わったわけでもない。それでも僕も含めた人々の、生活の一部となっていました。
プレーはもとより、日ごろの一つ一つの振る舞い、しぐさににじみ出る長嶋さんの長嶋さんたるゆえん。名言の数々。何をしても華があって、サマになる。面白くて、印象に残る。すべてが絵になる。いるだけで周りが明るくなる。人々が笑顔になれる。夢をみさせてくれる。そんな存在だったのだと思います。
「サッカー界の長嶋茂雄のような存在になりたい。」これからJリーグが創設されようという頃、憧れにとどまらない決意にも似た思いで、取材時にそう答えていたのを思い出します。
心からお悔やみを申し上げ、そしてご冥福をお祈りいたします。とても悲しく残念ではありますが、長嶋さんが野球人として貫かれたことは、みんなの心に、失われることなく宝物としてずっと残るのではないでしょうか。「長嶋茂雄」は一つの存在として、永遠に僕のなかに、そして人々のなかで生き続けるのだろうと思います。
三浦知良