2024年3月に秋田県にかほ市で父親の腹などを殴り死亡させたとして傷害致死の罪に問われている33歳の男の初公判が3日、秋田地方裁判所で開かれ、被告は起訴内容を認めました。
起訴されているのは、にかほ市象潟町大砂川の無職・平野遥介被告(33)です。
平野被告は2024年3月、自宅の2階で当時68歳の父親の腹や顔などを殴り、死亡させたとして傷害致死の罪に問われています。
秋田地方裁判所で開かれた3日の裁判員裁判の初公判で、平野被告は検察官が読み上げた起訴状の内容を認めました。
続く冒頭陳述で検察は「被告は精神的な病を患い、当時は酒を飲んで仕事や病気について父親から嫌みを言われた」と犯行までの経緯を述べた上で、「腹を立て、父親に馬乗りになり、意図的に腹に何らかの暴行を加えて死亡させた」と指摘しました。
一方、弁護側は起訴内容は争わないものの、「馬乗りになって殴った際に偶発的に膝などで腹部が押し付けられた」として情状酌量を求めました。
争点は刑の重さで、判決は6月13日に言い渡されます。