コメの価格高騰を受け、秋田県は酒造りの原料の仕入れなどを支援する方針です。5日、支援策などを盛り込んだ総額6億9000万円余りの補正予算案を県議会の各会派に内示しました。

補正予算案は、コメの価格高騰の影響を受けている県内の事業者を支援するもので、一般会計の総額で6億9100万円余りが計上されました。

この中には、酒造業の仕入れ経費を助成する事業費1億305万円を盛り込んでいて、2024年度の県産米の仕入れ額の2分の1を補助します。

県内の酒蔵でつくる組合が、5月に酒造りの継続に向けた支援を知事に要望していました。

鈴木知事は「差額がきついから補填(ほてん)をしていくというのは、行政がどこまでやれるのかという観点は必要だと思う。今回酒蔵に対しては、秋田で長いこと酒を造ってきた、これも文化的な価値があるだろうと。そこまで大規模化、効率化をして生産性を上げていってというばかりではない業界であるという判断をした」と説明しました。

このほか、コメの加工品を手がける事業者への支援事業費は1億3035万円で、コストの抑制や商品改良などの費用を最大320万円助成します。

この補正予算案は6月9日の本会議で追加提案されます。

秋田テレビ
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