経営する岡山県里庄町のゲストハウスで宿泊客に睡眠作用のある薬物を飲ませ性的暴行をしたなどの罪に問われている男の裁判が6月3日開かれ、検察側は懲役28年を求刑しました。

準強制性交等などの罪に問われているのは、里庄町のゲストハウス経営、武内俊晴被告(51)です。

起訴状などによりますと武内被告は2019年8月から2022年6月にかけ、宿泊客の女性に対し睡眠作用のある薬物を酒に混ぜて飲ませ、睡眠状態に陥らせて性的暴行をしたほか、浴室の脱衣所に設置したカメラで女性の裸を撮影したなどとされています。

他にも知人女性に睡眠薬入りの酒を飲ませ、性的暴行をしたとされ、被害者はあわせて10人に上っています。

岡山地裁で開かれた3日の公判で、検察側は、「約3年半にわたり重大な犯行を繰り返したにもかかわらず、黒い影に命令されていたなどと責任回避の態度に終始していて、被害者への慰謝の措置も一切していない」などとし、懲役28年を求刑しました。

一方、弁護側は「被告人は犯行当時統合失調症などの精神疾患にり患していて善悪の区別がつかず自身の行動をコントロールする能力がなかった」などと主張し、無罪を求めました。

判決は9月24日に言い渡されます。

岡山放送
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