実家の家じまいをすると決めても、どこから手をつければいいか、誰に相談すれば良いかなど壁にぶち当たってしまいがち。
そんなときこそ専門家に頼ると、時間もお金も節約することができるという。
相続に詳しい曽根恵子さんが監修した、『家じまい・墓じまい・相続[図解]実家問題がすべて解決する本』(扶桑社)から、家じまいには欠かせない専門家について、一部抜粋・再編集して紹介する。
家じまいで頼りたい専門家
売却か賃貸か、自分で管理するのがよいか。方針が定まったらその道の専門家に相談しましょう。
相続には、時間の制約があるためその道のプロの力を借りるのが近道です。下記のような業者を上手に使いましょう。

【専門家一覧】
■不動産会社:
売却するにせよ、賃貸に出すにせよ、不動産会社に仲介してもらうのが、どちらにとっても安心です。
■弁護士:
遺産の分割などでもめたり、ご近所トラブルで話が大きくなってきたら、弁護士をとおしたほうがよいでしょう。
■税理士:
建物そのものの固定資産税だけでなく、譲渡所得税、贈与税、相続税などの申告にはプロの力が必要です。
■司法書士:
相続するには登記換えが必要です。相続登記をはじめ、法務局や裁判所に提出する書類を作成してくれます。
■行政書士:
司法書士と似ており、相続人調査など重複している部分もありますが、官公署に提出する書類を作成してくれます。
■不用品回収業者:
粗大ごみの処分と、中古品売却では金額が変わります。遺品整理業者だけでも、業務内容で費用が変わります。
■解体業者:
解体して更地にしてしまう場合は、解体専門の業者が必要です。解体した家の残骸の処理もお願いできます。
■清掃業者:
賃貸に出す前にハウスクリーニングが必要になったときにお願いします。リフォームだと別の業者になります。
■水道工事業者:
たとえ空き家であっても、水回りは大事です。水道管の破裂や水漏れを補修してくれます。
■庭の手入れ業者:
庭の草や木がのび放題にならないよう、庭師などに依頼します。
■何でも屋さん:
雑草を刈ってもらう程度ならプロでなくてもかまいません。家の見回りや清掃などをアルバイトにお願いします。