熊本市北区でネコの保護活動を行っている女性の自宅で飼育しきれなくなったとみられる多数のネコが死んでいたことが分かりました。関係者によると、死んでいたネコは100匹以上にのぼるとみられ、熊本市の動物愛護センターが詳しい状況を調べています。
【預けていた人】
「死んでいてもいいから返してほしい。連れて帰りたい」
ネコの死骸が多数見つかったのは熊本市北区でネコの保護活動を行っている女性の自宅です。関係者によりますと、5月中旬、熊本県内に住む夫婦が、亡くなった母親の
飼いネコ2匹について里親を探してもらおうと、4万円を支払って女性に預けました。
その後、夫婦がネコの様子を尋ねたところ不審な点が多数あり、「返してほしい」と
女性に伝えたところ、「1匹は亡くなった」と言われたということです。そして、女性の自宅を訪ねると、預けたネコは皮膚の一部が剥がれ、すでに死んでいたということです。
【前田 美沙希記者】
「ネコが入ったケージが次々と車に積み込まれていきます。時折、鳴き声も聞こえます」
これを受け、2日別の団体のメンバーを含む有志が警察立会いのもと、現場からネコ約10匹を救助しました。しかし、敷地内からはたくさんのネコの死骸が見つかったということです。
【NPO法人犬ねこみらいサポート中野 裕子 代表】
「今のところ100匹はいた。かわいそうな形で亡くなっているから数がはっきり分からない。今も家の中から続々と死骸が出てきている。とにかく荷物やゴミがいっぱいで、亡くなったネコが埋もれて分からない状態」
「本当に譲渡されたのか、亡くなったのか、はっきり分からない状態」
「入院の予定があったからお願いした。『写真を送ってください』と言っても『ちょっと待っててください。元気です』と…。(その後)『すみません、2匹とも逃げました』と言われた。いろいろなことがあっても寄り添ってくれてくれていて、癒やし、家族のような存在」
女性が所属する団体はSNSにおわびの文章を投稿。
現在、熊本市の動物愛護センターが詳しい状況を調べています。