熊本市北区でネコの保護活動を行っている女性の自宅で、100匹以上のネコが死んでいた問題です。
5日の定例会見で熊本県の木村知事は「悲劇的でとても残念」と述べた上で、動物保護団体の飼育環境などの現地調査を進めていることを明らかにしました。
この問題は今月2日、動物保護団体に所属し、ネコの保護活動を行っている熊本市北区の女性の自宅で100匹以上のネコが死んでいるのが見つかり、生きたネコ13匹が保護されたものです。
この問題をめぐっては、管轄する熊本市が動物愛護法違反の疑いも視野に調べを進めていて、状況によっては刑事告発も検討するとしています。
また、熊本県によりますと、女性が所属する団体は県が保護した動物を譲り受ける
『登録譲受団体』の一つで、昨年度までの3年間で36匹のネコを県から預かっていたということですが、女性のもとに渡っていたかどうかは調査中ということです。
熊本県の木村知事は5日の定例会見で、登録している12団体について飼育環境などの現地調査を進めていると明らかにしました。
【熊本県 木村知事】
「こんな悲劇的な結果を迎え、とても残念に思っている。いま一度、団体との信頼関係を構築する上でも現地調査をして、預けられた先で今回のようなことが起きないように頑張っていきたい」
これまでの調査で熊本市以外の5つの団体に問題はなかったということで、県は今後、熊本市と連携しながら残り7つの団体についても実態把握に努めるとしています。