静岡県菊川市の基幹病院・菊川市立総合病院が2025年度で産科分娩を休止することを正式に決めました。理由は財政難で、妊婦の不安解消には力を尽くしたいとしています。
全国的な少子化や医師不足の中、菊川市立総合病院の分娩件数は10年前に119件でしたが2024度は55件にまで減少しています。
これに加え、資材や医薬品の高騰などが経営を圧迫していて、2025年度の赤字額は4億3000万円を見込んでいます。
病院は経営改善のため産科分娩を2025年度で休止することを正式に決定し、6月2日は市議会に説明しました。
妊婦検診は継続する方針で、近隣の医療機関との調整は進んでいるということです。
菊川市立総合病院・松本有司 院長:
今後当院を存続させていくためには、1日でも長く存続していくためには、今回必要な判断。特に現場においてしっかり打ち合わせをし、当院で妊婦検診を受ける妊婦が本当に困ることがないよう、不安に思うことがないようにしていくことが今後の私の責務だと思っています
子宮がん検診や産後ケアも続ける方針で、共通の診療ノートなどで病院間の連携を深め対応したいとしています。