毎年開催されていた新作家具の見本市「シズオカ家具メッセ」に代わる新たな家具の展示会が6月5日から静岡市駿河区で始まりました。静岡が誇る“木工技術”のすばらしさを感じられる展示会となっています。
5日から始まった「FURNITURE AND SKILLS SHIZUOKA」。
出展社数の減少で「シズオカ家具メッセ」が中止となった2025年、地場産業の衰退を懸念した有志が立ち上がり開催に至りました。
県内の家具メーカーや工房など約30社が出展しています。
鈴木衣緒里 記者:
今私が座っているこちら、一見すると普通の椅子のように見えるんですが、蓋を開けてみるとお茶を入れる「茶箱」なんです
茶箱の製造・販売をしている鈴貴木工。
天竜杉を使ってひとつひとつ丁寧に手作りしています。
鈴貴木工・落合貴信 代表
丁寧にきれいにというのが第一。天竜杉のきれいな木目を見ていただきたいと思い、きれいに出せるようにやっている
湿気に強く茶葉の風味や香りを長く保つことができるとして古くから使われてきた茶箱。
お米やコーヒー豆、衣類などの保管にも適していて需要が高まっているといいます。
このほかにも、木そのものの美しさが感じられる1枚板のテーブルや木材を加工した際に出る端材を活用した化粧板など職人の熟練の技が光る家具が展示され、来場者は興味深そうに担当者の話を聞いていました。
FASS実行委員会・影山敦彦 委員長:
こういう技術を見てもらって、来られた方に「こういうものを作れますか?」「こんなこと一緒にやれませんか?」そういうつながり、結びつきを狙いにして展示会という方式をとっている
7日は一般向けの販売日で、様々なイベントも行われる予定です。