ついに店頭での販売が始まった随意契約の備蓄米。
関東では1000人以上の行列ができた店舗もありました。
気になるのは福岡での販売時期です。
千葉県松戸市にあるアイリスオーヤマグループのホームセンターでは、当初の予定より2日早め、5月31日に全国に先駆けて備蓄米を販売しました。
販売数は65袋。
備蓄米を求め多くの客が殺到し、店を訪れたころには整理券の配布が終了していたという人も続出しました。
そして6月1日、東京都内のイオンでは、6200袋を販売する売り場に大量の米袋が山積みになっていました。
1000人あまりが行列をつくり、午前中だけで3000袋が売れたといいます。
一方、1日正午からの販売となったのは都内のドン・キホーテ。
売り場には小泉農水大臣が視察に訪れました。
◆小泉農水大臣
「民間企業の皆さんの努力で6月1日、中には5月31日、こういった形で国民の皆さまに備蓄米をお届けすることができたこと、感謝の気持ちでいっぱいです」
2000円台の備蓄米流通を掲げた小泉農水大臣。
就任から10日ほどでの販売開始となりましたが、気になるのは福岡での販売時期です。
◆記者リポート(2日)
「久留米市にある精米工場です。こちらでは楽天が契約した数百トンの備蓄米を精米する予定ですが、倉庫に備蓄米はありません」
福岡県久留米市の精米工場では、5月26日に通販大手の楽天から依頼が入り、少なくとも700トンの備蓄米を精米する予定ですが、まだ届いていません。
◆酒見糧穀 酒見光一 社長
「早くて今週金曜日か土曜日あたりの入荷予定みたいです」
Q.やっぱり福岡は遅れる?
「物流・備蓄米の保管場所の問題とか、あとは精米ができる工場の数とか、そういうのがいろいろ関係してくるんではないかと思います」
いまかいまかと備蓄米の到着を待つこの工場で準備しているのが…
◆酒見糧穀 酒見光一 社長
「備蓄米専用のシールです。普通は印刷をかけた方が楽は楽なんですけど、ただ、印刷するのに1カ月ぐらいかかるので、まずはシール対応でやれるだけやって」
酒見社長によると、同業他社のもとにも備蓄米の契約業者から精米の依頼が殺到していて、それぞれ通常業務の傍ら対応しているということです。
では、福岡の店頭に並ぶのはいつ頃になるのか、酒見社長の見立ては…
◆酒見糧穀 酒見光一 社長
「早くて6月中旬ごろには並んでくると思いますけどね」
5月21日の小泉農水大臣誕生からめまぐるしく状況が変化している備蓄米。
福岡の精米工場でも急ピッチの作業が続いています。
福岡では一体いつ店頭に並ぶのか、主な企業に最新情報を聞きました。
まず県内で12店舗を展開するディスカウントスーパー「ラ・ムー」では、6月2日~の週の週末ごろから販売を開始するということです。価格は5キロ税込み1980円です。
「ドン・キホーテ」は都内での販売がスタートしていますが、地方については6月9日以降、順次販売を行う予定で、福岡での具体的な日程はまだ決まっていません。
「イオン九州」は6月上旬をめどに、「ドラッグストアコスモス」は6月上旬から中旬にかけて、「ミスターマックス」は6月上旬をめど、「ドラッグセイムス」では6月中旬から下旬にかけての販売を検討しています。