随意契約で売り渡された政府備蓄米について5日、ローソンとファミリーマートの一部店舗で販売が始まりました。
福岡での販売はいつになるのか、担当者に聞きました。
福岡でも販売が始まった随意契約の備蓄米。
4日にドラッグストアコスモス小田部店で販売された備蓄米は、わずか1時間ほどで完売しました。
◆購入客
「たまたま来たんですよ。『ラッキー』みたいな」
そうした中、ローソンは5日、東京都と大阪府の一部店舗で備蓄米の販売を始めました。
都内の店舗では1キロと2キロの備蓄米が10袋ずつ用意され、発売直後から購入する客が相次ぎました。
◆購入客
「近所だから買ってみようと思った。とてもラッキー」
また、同じく5日朝に販売を開始したファミリーマートの都内の店舗では、1キロのパックで備蓄米が用意されましたが、わずか30分ほどで完売となりました。
店舗には小泉農林水産大臣が視察に訪れ、小分けパックの販売などについて質問しました。
◆小泉 農水大臣
「かなり全国的に面的な備蓄米の展開につながるのではないかと期待しています」
コンビニで始まった備蓄米の販売について、街の人からは…
◆街の人
「コンビニ使うのでけっこう…たぶん買うと思う、見かけたら」
「一人暮らしなら、そっち(小分け)の方がいいのでは」
「1キロ、2キロの単位で買えるでしょう。あれはちょっといいなと思っている」
「小分けなので試しやすい」
といった好意的な意見が多く聞かれました。
◆記者リポート
「福岡市内にあるファミリーマートです。こちらではきょう(5日)現在、まだ備蓄米は販売されていません」
◆ファミリーマート 八十田裕史 営業所長
「だいたい2週間後の6月20日ごろを予定している」
県内のファミリーマートでは6月20日前後の発売を予定。
気になる販売数は…。
◆ファミリーマート 八十田裕史 営業所長
「はい、1店舗当たり5袋まで」
初回の販売数は1店舗当たり5袋。
2回目以降の販売のタイミングは未定ですが、1店舗あたり合わせて50袋強を扱う予定だということです。
◆ファミリーマート 八十田裕史 営業所長
「日々、店でお声をちょうだいしているので、1日でも早くお届けしたいという気持ち」
大手コンビニで続々販売へ
他の大手コンビニでは、ローソンが福岡では6月14日に2キロ税込み756円で販売するということです。
そして、セブンイレブンは「無洗米」での販売で、東京や大阪などからスタートして17日以降に全国に広げ、福岡の具体的な日程は未定です。
さらに直近では7日土曜日に福岡市のドン・キホーテ福重店で22年産の古古米5キロを2000袋販売予定で、午前7時から整理券を配るということです。
福岡のコメ価格は「西日本一高い」か
一方、コメ価格について「福岡は西日本で一番高いかもしれない」という調査結果が出ました。
農水省は備蓄米を含むブレンド米について都道府県ごとの価格を今週、初めて公表しました。
随意契約による備蓄米が販売される前の調査です。
これによるといずれも5キロ当たりの税抜き価格での中央値が、全国で最も高かったのが静岡県と三重県の4280円、最も安かったのが北海道の3215円と、実に1000円以上の地域格差です。
そして福岡は4039円でこれは全国で上から4番目となり、東京、大阪よりも高く西日本でトップです。
ただサンプル数が多くないのでブレはありそうです。