政府は、日本産水産物の輸入再開に向けた手続きで中国と合意した。
福島第一原発での処理水の海洋放出に伴い、中国が日本産水産物の輸入を停止していた問題で、林官房長官は5月30日、再開に向けた手続きで中国側と合意したことを明らかにした。
会見で「今後、輸出関連施設の再登録手続きが完了され次第、対中輸出が再開されることになります」と述べた林官房長官は「引き続き牛肉の輸出再開や10都県産の農水産物の輸入規制の撤廃を求めていく」としている。
処理水の海洋放出以降、ホタテやナマコなどを中心に取引中止による損害が発生していて、東京電力は4月30日までに約720億円の賠償の支払いを完了している。