毎年記録的な猛暑が続くなか、熱中症予防には欠かすことができないエアコン。設置のミスや、説明書で禁止されている使い方などによる事故が多く発生しているとしてNITE=製品評価技術基盤機構はエアコンの使用が本格化する時期を前に注意を呼びかけている。

NITEによると、2020年度から2024年度までの5年間でエアコンの事故情報が363件寄せられている。

このうち9割が火災によるもので、死亡や重傷につながった深刻なケースも少なくない。

また、調査が完了した事故(261件)のうち、半数以上(148件)が「製品自体が原因ではない」事故だった。

そのうち、室外機の外部からの延焼、または延焼が疑われる事故(93件)が目立っている。

2022年6月には電源プラグをコンセントに接続した状態で使用していなかったにも関わらず、エアコンから火災が発生して4人が軽傷を負った。

原因として、室外機のまわりに置かれた段ボール箱に入った家電や、折りたたみ自転車など、可燃物からの延焼によって火災が起きた可能性があるとみられている。

NITEは、エアコンの使用前の確認ポイントとして以下を挙げている。

①延長コードなどを使わず、電源プラグは専用コンセントに差す
エアコンは延長コードやテーブルタップなどを使うと異常発熱し、発煙・発火する恐れがある。

②電源プラグにほこりがたまっていないか確認する
ほこりや水分が付着していると、トラッキング現象で発火する恐れがあるため、定期的に「から拭き」でほこりを取り除く。

③室外機のまわりに物を置いていないか確認する
ごみの放置やたばこの不始末など、室外機の周囲に可燃物を放置していると、可燃物に着火した際に室外機に燃え移り大きな火災になる恐れがあるため、物を置かないようにする。

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