学童疎開船「対馬丸」のドキュメンタリー映画が6月から沖縄県内で公開されるのを前に、映画を手掛けた寿大聡さんが作品に込めた思いを語りました。

24日北中城村で開かれた平和講演会に登壇したのは対馬丸事件の真相に迫るドキュメンタリー映画「満天の星」を制作した寿大聡さんです。

寿大さんの祖父・中島高男さんは甲板員として対馬丸に乗り込み生還した一人で、寿大さんは祖父や生存者への取材を重ね足跡を辿ってきました。

映画「満天の星」プロデューサー 寿大聡さん:
米軍潜水艦ボーフィン号は、対馬丸が学童疎開船だと知っていて攻撃したのか否か。史上最大の学童死亡事件といわれている対馬丸事件。なぜこんなに認知されていないのか。特に本州で。いつか真相に迫る、いつか知りたいと思って育ってきた

事件について語ることのできる人がほとんどいない中で、寿大さんは映画を通して次の世代に記憶を継承したいと決意を語りました。

映画「満天の星」は6月4日に、桜坂劇場やシネマパレットなどで沖縄先行公開され、全国での上映も予定されています。

沖縄テレビ
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