熱戦続く大相撲。津幡町出身の大関・大の里が2場所連続の優勝を決め、横綱昇進をほぼ確実にしました。
リポート:
「大の里関、4度目の幕内最高優勝へそして最速での横綱昇進へ。その瞬間を見届けようと多くの人が集まっています。」
大の里の大一番を見届けようと地元津幡町の役場には300人以上の町民が集まりました。
来場者:
「みんなの応援を背に受けて彼らしい立派な若々しい相撲を取ってほしいです。できると思います!」「勝ってほしいです。横綱になってください!」
その中には小学生時代に大の里を指導していた長井恒輝さんの姿も…。
大の里の小学校時代の恩師長井恒輝さん:
「大の里らしい前に出るような相撲が今場所も何回もあるので、そういう相撲でしっかりきょう一日まず乗り切ってほしいと思います。」
自己最長となる12連勝中の大の里。13日目の相手は過去の対戦成績が4勝4敗と五分の大関、琴櫻です。
勝てば優勝の大一番!大の里は琴櫻を寄り切りで破り自身4度目となる優勝をつかみ取りました。
大関として2場所連続の優勝を果たしたことで横綱昇進はほぼ確実です。
津幡町役場では、大の里が勝った瞬間、大歓声が起きました。
リポート:
「やりました。津幡町役場は熱狂の渦、興奮のるつぼ。300人以上の町民たちが総立ちです。」
町民:
「大ちゃんおめでとうって。嬉しい。涙が込み上げてきた。」
「ドキドキした気持ちが、嬉しい気持ちになった。強い横綱になってほしいです。」
「優勝、おめでとう。」
リポート:
「こちら津幡町役場です。先ほどですね、6時頃から幕の内最高優勝大野里関の懸垂幕が上がりました。そして、これ先ほど矢田町長の話によるんですけども、真ん中空いてるじゃないですか?実はこの真ん中にはこのあと、大の里関が横綱に昇進した時に、横綱昇進おめでとうの懸垂幕が飾られるという予定なんだそうです。」
一方、津幡町庄にある「鮨正」。大の里が小さな頃から通っていたこの店にはたくさんの大の里グッズが並んでいます。
小山圭介さん:
「去年来てくれた時に「書いて」って言ったら「いいっすよ」って。これが書いたときの写真。大きいですね。みんな手を伸ばして手をあわせています。」
さらに店のホワイトボードには自作の星取表が。初土俵から毎場所、これを書きながら応援しているといいます。
Q お店一丸で大の里を応援している?
小山さん:
「店っていうか町というか日本中じゃないですか?」
Q 勝ったらサービスはする?
小山さん:
「飲みものを100円にしようかな。生ビールが100円」
取組前から多くの常連客が集まり固唾を飲んで取組の行方を見守ります。
優勝の瞬間、この店でも大歓声が上がっていました。
そのほかの郷土力士の結果も見ていきましょう。
穴水町出身の遠藤は栃大海をはたき込み8勝目。4場所ぶりの勝ち越しを決めました。
十両です。七尾市出身の輝は水戸龍にすくい投げで敗れ5勝8敗。3場所連続の負け越しが決まりました。
津幡町出身の欧勝海は草野に上手投げで敗れ8勝5敗です。
幕下です。金沢市出身の炎鵬は欧勝竜を寄り切りで破り3勝4敗で今場所を終えました。
横綱審議委員会による昇進の内規には「大関で2場所連続優勝またはそれに準じた成績」とあります。今回、2場所連続優勝を果たしたことで横綱昇進はほぼ確実となりました。
所要13場所での昇進は史上最速。新入幕から所要9場所での昇進も史上最速です。そして負け越し無しの横綱昇進は史上初です。
そして石川県からは輪島以来、52年ぶりの横綱昇進となります。