去年9月、野々市市の中古品買取店で現金を奪ったとして強盗などの罪に問われている男の裁判。
金沢地裁は23日、懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
この裁判は野々市市菅原町(すがはらまち)の元タクシー運転手坂井貴昴(さかいたかあき)被告(34)が去年9月、野々市市内の中古品買取店で女性店員を刃物で脅し、現金およそ72万円を奪ったなどとして強盗などの罪に問われているものです。
これまでの裁判で、検察側は坂井被告の規範意識が欠如しているなどとして懲役6年を求刑。一方、弁護側は被害店舗に損害賠償金を支払っているとして執行猶予付きの判決を求めていました。
23日の判決公判で、藤本思帆音(ふじもとしほね)裁判官は「被告人は定職に就きながら、特段の理由もなく稼働せず経緯や動機に酌量の余地はない」と指摘。
一方で被害店舗に休業損害130万円を支払い示談が成立しているなどとして懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。