大きな災害が起きるたびに嶺北と嶺南が分断される状況は解消されるのか。敦賀市の田結から南越前町の大谷までをつなぐ国道8号バイパスの早期整備を目指す同盟会の会合が、23日敦賀市内で行われました。
国道8号敦賀・南越前バイパス建設促進期成同盟会の総会には、会長を務める敦賀市の米澤光治市長や副会長の南越前町・仲倉典克町長をはじめ、関係者約40人が出席しました。
国道8号の敦賀市田結から南越前町大谷まで15.5キロの区間は、道路幅が狭く急カーブや急こう配が連続していていることから安全な交通に支障があり、大雪や豪雨の際には嶺南と嶺北の交通分断につながるとして、バイパスの整備が求められています。
23日の会合で敦賀市の米澤市長は、自身が2024年1月の大雪の時に渋滞に巻き込まれた体験を踏まえて早期整備の必要性を強調しました。
敦賀市の米澤光治市長:
「私が(大雪で渋滞に)巻き込まれた時は、未事業化区間で車がスタックしていた。3区間あるが、どこで何かがあっても止まるのが国道8号。その脆弱性については特に何も変わっていないのが現状」
敦賀市の田結-挙野間、約3.8キロの「敦賀防災」と呼ばれる区間は2018年度に事業化され、2022年5月に工事に着手しました。また、南越前町大谷-敦賀市元比田間の約5.1キロについては、2024年4月に「大谷防災」として事業化が決定しています。
会合では、着工・事業化されている区間の早期整備と、残る敦賀市挙野から元比田間の早期事業化を求めることなどを決議し、国の福井河川国道事務所の伊藤征毅副所長に要望書を手渡しました。
