福井県勝山市と石川県との境にある赤兎山(標高1629m)で、19日から行方が分からなくなっていた福井市の60代の男性が21日午前、見つかりました。自力で下山し、健康状態に問題はないということです。
警察によりますと、福井市の60代の男性会社員は19日午前、家族に「赤兎山に登山に行く」と告げて家を出ましたが、夕方になっても帰宅しないことから家族が警察に届け出て、警察や消防が捜索していました。
20日は正午に一旦、捜索を打ちきり、21日早朝を捜索を開始していましたが、家族の元に男性から連絡が入り、午前8時30分頃に無事が確認されました。男性は目立ったけがもなく健康状態に問題がないことから、そのまま家族と帰宅したということです。
男性は19日に赤兎山を下山中に道に迷い、そのまま山中で川の水を飲むなどして2日間を過ごし、21日朝に大野市上打波の鳩ヶ湯温泉の付近まで自力で下山。通りかかった工事関係者とみられる人に近隣の商業施設まで送ってもらい、携帯電話を充電したうえで家族に連絡をしたということです。
警察は、登山をする際はなるべく複数人で行動し、低山でもスマートフォンのGPS機能があるアプリを使用するなど、万全の準備をして臨むよう呼び掛けています。
