ハーバード大学の留学生受け入れ資格を取り消しました。
トランプ政権は22日、「反ユダヤ主義を助長し中国共産党と協力している」としてハーバード大学の外国人留学生受け入れ資格を停止すると発表しました。
大学によりますと、2024年度に在籍している留学生は全体の3割近くに上り、日本からの留学生も100人以上在籍しているということですが転校が必要となります。
こうした中、大学側は22日、「政府の措置は違法だ。ハーバードの学問や研究の使命を損なうものだ」と非難しています。
トランプ政権は大学に対して資格を回復する条件として、留学生が参加した抗議デモに関する情報などを72時間以内に提供するよう求め大学側は難しい判断を問われています。
青井実キャスター:
アメリカに留学している方、今、留学されている方も今から目指す方も気になるニュースですよね。
遠藤玲子キャスター:
将来設計に関わる話ですから、今まで描いていたビジョンが変わってしまう人もいますし、今いる学生は卒業できるのか不安で仕方ないと思います。
青井実キャスター:
除籍の凍結に続いて今回は反ユダヤ主義を助長し中国共産党と協力しているとして、外国人留学生の受け入れ資格の停止を発表したわけですが、トランプ大統領のハーバード大学への厳しい措置について、アメリカのメディアは「アメリカのエリート大学を自ら政治理念に同調させようとする、ホワイトハウスの取り組みの一環」だとしているんですが、トランプ大統領は目の敵にするんですねハーバード大学を。
SPキャスター・柳澤秀夫さん:
反トランプ、リベラルの象徴的な存在で、アメリカの著名な大学として非常に知られていますからね。ハーバードを狙い撃ちにすることで見せしめの効果を狙っているんだと思いますね。
青井実キャスター:
このあとトランプ大統領は外国人留学生の受け入れ資格の回復条件として、抗議デモに参加した留学生の情報などを72時間以内に提供しなさいと求めているわけですが、トランプ大統領の狙いはどういったところにあるんですか。
SPキャスター・柳澤秀夫さん:
抗議デモの封殺、言論の封殺だと思います。みんなこういうふうに言われると怖くてしょうがないですよね。そうするとデモを計画していた人たちもやめようかとなるから、そういう脅しだと思います。
青井実キャスター:
アメリカは6月に卒業式があるということで。
SPキャスター・柳澤秀夫さん:
卒業も間近だしこれから留学しようとしている人たちも含めて、二の足を踏んじゃいますね。タイミング的には一番みんなが非常に困るタイミングを狙ったなという感じがします。
青井実キャスター:
あとは他の大学にも飛び火するんじゃないかと。
SPキャスター・柳澤秀夫さん:
取りあえずハーバードで転校しろと。転校しなかったらアメリカを離れろということですが、徐々に他の大学もお前も同じだとされてしまったらどんどん広がってしまいますから、学問の自由が萎縮しかねない非常に危険な状況だと思います。