鹿児島市の特別職報酬等審議会は22日、市長と市議会議員の毎月の給与・報酬を3%引き上げることが「適当」とする答申を行いました。
答申通り改定されると、鹿児島市長の毎月の給与額は全国62の中核市の中で2位に、市議の報酬は1位となります。
鹿児島市長と鹿児島市議の毎月の給与・報酬は、2006年度に3%マイナスに改定されて以降、19年間据え置きとなっています。
鹿児島市長などの給与額を審議していた市の審議会は22日、毎月の給与を市長が現在より3万5000円増の118万9000円に、市議を2万1000円増の70万7000円とすることが「適当」と、下鶴市長に答申しました。
引き上げ率は3%となります。
鹿児島市・下鶴市長
「答申を踏まえて過去の事例等も参考にしながら、適切な時期に適切な判断をしたい」
答申通りに改定されると、鹿児島市長の毎月の給与は全国62の中核市のうち兵庫・西宮市長に次ぐ2位となり、鹿児島市議の報酬は1位となります。
ただし、ボーナス額をあわせた年収で見ると鹿児島市長は22位、鹿児島市議は10位となります。
今回の答申内容について、元鹿児島大学教授で審議会の石塚孔信会長は「職責が重い人たちの報酬なので『それなりの報酬引き上げが必要』と(の意見が)委員会ではかなり多く出た。長い間報酬が据え置かれたところに論点があって、今回は『上げる』という意見が大多数を占めた」と述べました。
鹿児島市で取材すると「責任の重い仕事をしている」として、給与引き上げについて肯定的な意見が多く聞かれました。
無職 90代
「市民のために懸命に働いてもらえれば、汗を流してくれれば、それだけの報酬があっていい」
会社役員 50代
「これだけの賃上げや物価高の中では公僕と言ったら変だけど、鹿児島市や県民のために働いてもらえれば全然上げてもいい」
自営業 60代
「皆さんが納得するかというとそうじゃないかもしれないが、今の世の中から見れば、それはそれでいいと思う」
市長と市議の給与額は今後、市議会の議決を経て改定されます。
*22日にこのニュースをお伝えした際、市長の給与を中核市の中で熊本市長に次ぐ2位とお伝えしましたが、熊本市は政令指定都市です。訂正致します。