九州電力が公表した経営ビションに新たな原発の設置を検討する文言が盛り込まれたことを受け、23日、反原発の市民団体が、九州電力鹿児島支店に検討の中止を申し入れました。

23日、鹿児島市の九州電力鹿児島支店を訪れたのは「ストップ川内原発!3・11鹿児島実行委員会」のメンバー13人です。

ストップ川内原発!3・11鹿児島実行委員会・本田悦子さん
「福島第一原発の教訓を謙虚に受け止めるのであれば、次世代革新炉という名の新たな原発の開発・設置の検討は選択肢としてない」

メンバーは九州電力の担当者に、新たな原発の開発・検討の中止などを求める申し入れ書を手渡しました。

九州電力は5月19日に公表した2035年度までの経営ビジョンの中に、新たな安全対策を取り入れた「次世代革新炉の開発・設置の検討」について盛り込みました。

九州電力は「現時点で具体的な場所など決まったものは何もない」としていますが、国のエネルギー基本計画の考え方などを踏まえると、鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発の敷地が候補になる可能性があります。

市民団体のメンバーは「川内原発が危険な原発の建設地であることは明白」とした上で、「大地震が起これば福島第一原発と同じように事故が起こる」と新たな原発の検討を中止するよう求めました。

ストップ川内原発!3・11鹿児島実行委員会・向原祥隆共同代表
「原発の危険性は変わらないし、いくら次世代革新炉という、安全そうな名前をつけても基本構造は変わらない。どれだけ安全性のために努力しても、自然の猛威には勝てない」

鹿児島テレビ
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