コメの価格を下げられれば、政権への貢献だけでなく、自身の政治家としての評価にも大きく影響するであろう小泉“新農水大臣”。農水省の職員に対し訓示を行った。何を語ったのか。そして、コメの価格は下げられるのかーー。
「米の問題をスピード感持って、結果出せるかどうか」
22日午後、農林水産省の職員への訓示に臨んだ、小泉進次郎・新農林水産大臣(44。

小泉進次郎農水相:
緊急登板で、皆さんからしてもこの過渡期に大変な思いをされているかもしれませんが、どうか自由闊達な議論を省内でしていただいて、私のことを使っていただければと思います。
発言に熱がこもったのが、コメ価格を下げる事への“強い決意”。

小泉進次郎農水相:
今、国民の皆さんに最も求められているのは、米の問題をスピード感を持って、結果を出せるかどうかです。
今日この会場には、この米の政策を本当に日夜、睡眠時間も削りながら、働いてくれている農産局の皆さんも、多いと思います。本当にありがとうございます。

「コメは買ったことがない」発言で、事実上の更迭となった江藤拓前大臣(64)の後任として新大臣に就任した小泉氏。

22日午後、農水省で行われた「引き継ぎ式」では、新旧大臣がガッチリ握手。
いよいよ本格始動!となった小泉大臣。
さっそくこんな発言を…。

小泉進次郎農水相:
長野県の全農で販売しているコメが、とうとう2900円。こういう2000円台に乗ったということも今、私も聞いています。
スピードが求められますから、やはりそこを重視して。
小泉大臣が“備蓄米放出の効果”として挙げたのは、JA全農長野が系列のスーパーで販売した備蓄米。

税別価格ながらも、値札には2990円と、2000円台が表示されていた。

小泉進次郎農水相:
とにかくコメだと。もう“コメ担当大臣”だと。
自らを“コメ担当大臣”と称した小泉氏は、コメの価格下落をどこまで実現できるのか。

イット!が向かったのは、小泉大臣の地元、神奈川・横須賀市のおにぎり店。
様々な具材が詰まったおにぎりが並ぶこの店には…。

小泉衆院議員:
こんなにいっぱいあるんですね~!
2025年3月に小泉大臣が来店。梅干しと玉子のおにぎり2つを購入したという。
店からも“進次郎効果”への期待の声があがる。

おにぎりの店「ヨネヤ」仲山慶オーナー:
お米の価格がやはり商売に反映されるので、(小泉農水相に)頑張って欲しいなと期待しております。
「価格破壊を起こさなきゃいけない」
こうした中、注目を集めているのが、石破総理のこの発言。

首相:
コメは3000円台でなければならない。

“コメは5kg3000円台を実現する”と発言したが、3000円台と言っても3000円から3999円と幅が・…皆さん、「妥当だと思うコメの価格」は、幾らだと考えているのか。

「戻って欲しい。だって5kg2800円くらいで買ってたのよ。今4000円だから、できれば戻って欲しい」
「私はお店やってるので別の意味でスゴい切実。カレー屋です。だから絶対お米必要なので」

「2500~2600円がいいなと。最近高すぎて麻痺しちゃってる感はあるんですけど、3000円切りたいなとは思います」

50人に聞いた結果はこちら。3000円台では納得できず、2000円台まで下げて欲しいとの声が
最多の17人から上がった。

「2800円ぐらいで。3000円以下がいいなって。前は2300円くらいで普通にブランド米が買えてましたよね。(小泉大臣)頑張って欲しいですね。頑張って欲しいです」

小泉大臣、22日、民放の番組に出演し、コメの価格について「3999円を達成したら『言ったことをやった』とはならない」「価格破壊を起こさなきゃいけない」などと発言。
コメ担当大臣の“改革”で、価格はどこまで下がるのか、小泉大臣の手腕が問われる。
(「イット!」 5月22日放送より)